来月の株価 はどうなるのか
こんにちは!しかちゃんです。日本で株価が始まったのは、1950年(昭和25年)9月7日(この日から東証が公表を始めた「東証修正平均株価」がルーツだとされており)と言われているため、かれこれもう70年以上も株式市場というものが日本にはあります。
ん?そんなに長い歴史があるなら、上がるか・下がるかの予想するのは簡単なんじゃ?と思うかもしれませんが、国や政治家などの思惑や地政学的なリスクなど不確実な要素がとても多いことから現在でも予想は難しいのです。ただし、少し役立つかもしれない「株のアノマリー」という経験則が知られておりますので、本日はそれを紹介します。
タイムマシーンにのって、明日の株価とか確認できたらいいのに。
そうだね。残念ながらアニメのように未来には行けないけれど、過去の法則を利用してみるという手はあるよ。理論的な根拠があったりするわけではないけど、過去のデータから観測された規則性という「株のアノマリー」があるから、参考にしてみるのはいいかもね。
アノマリー って?
投資の世界では理屈では説明がつかないけど、なぜかそうなるという現象はアノマリーと呼ばれています。偶然の出来事であればその確率は低いため無視できますが、無視できないくらいの確率で起こることもあるということです。
今回は、季節や時期が関係するアノマリーを見ていきます。
どんなアノマリー があるの?
季節や時期が関係するアノマリーですが、経済ニュースを見ていると聞いたことがあるワードもあるのではないでしょうか。例えば、「1月効果」や「節分天井・彼岸底」、「セルインメイ」などが挙げられます。以下にリスト形式で季節アノマリーの一例を整理しています。
↑ | 1月 | 1月効果 | 外国人投資家が、買い姿勢を強めやすい時期 |
↓ | 2月 | 節分天井 | 節分の時期である2月上旬に株価がピークをむかえる |
↓ | 3月 | 彼岸窓 | 企業決算が集中する3月下旬、決算対策のため、次第に下落 |
↑ | 4月 | 外国人買い | 4月上旬も外国人投資家の益出し継続 その後、仕切り直す外国人投資家の存在で上昇 |
↓ | 5月 | セルインメイ | ヘッジファンド決算が集中するため、売られる傾向 |
↑ | 6月 | 日本株高 | 株主総会が多い月、心理的にも株価は上昇しやすい傾向 |
↓ | 7月 | 夏枯れ相場 | 取引材料に乏しい月、バカンスやお盆休みなどで市場参加者が減少 |
↓ | 8月 | 夏枯れ相場 | 市場参加者が少なくなることで株価は下落しやすい傾向 |
↓ | 9月 | 9月効果 | 米国では個人の確定申告の税還付からの資金流入も一巡し下落 |
↓ | 10月 | 10月効果 | 歴史的に市場が暴落した時期は10月 |
↑ | 11月 | 11月効果 | 中間決算ラッシュ、大化け銘柄も多数出現 |
↑ | 12月 | サンタクロース・ラリー | 1月効果(株高)を先回りする買いする投資家の動きあり |
アノマリー的には、下落傾向にあたる月が多いようですが、実際の株価は年々上昇傾向ですので、アノマリー通りにいかないこともしばしばあります。が、ここから見ると、5月は、外国人投資家の売り勢力が大きそうですね。今年もアノマリー通りで言うと、”5月は下落する”ことになりそうです。
アノマリーの結果を調べてみた
上記のようなことは言われているのが分かったものの、
本当に当てはまっているのかを実際のここ5年分のデータを基に調べてみました。
データは株探の月足を参考に、日経平均株価の前月比のデータを表しております。
5月の結果は、なんとアノマリーに反して日経平均は直近4年間は上昇する月という結果でした。
5年という短い期間なので信ぴょう性は低いですが、5月は青1赤4の変動をしているため、確率的には前年度比プラスの可能性が高いです。今年はアメリカ大統領選挙もありますので、その盛り上がりにも期待です。
結論
投資の世界では理屈では説明がつかないけど、なぜかそうなるという現象はアノマリーと呼ばれています。それで見ると、5月はセルインメイと呼ばれておりますが、過去の5年分データからは日本市場が5月に上がる!とややいえるような結果となりました。
アノマリーは知っていた方が良いですが、その時々の市場の状況の方が大切なので、信じすぎは危険です。ニュースで最新動向をチェックするのが、最大の成功のカギかもしれませんね。
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