円安はどこまで進むのか…?
こんにちは!しかちゃんです。2022年の1ドル=125円だったころに「これはチャンス」だと思い、ドルを円に早々と換金してしまいましたが…その後もこんなに円安になるとは!、と後悔しています。日銀が金融政策の正常化に踏み出しましたが、なかなか改善しない円安の勢い。どこまで続くのでしょうか。本日は、 円安・円高のメリット・デメリット とその関連株を「しかちゃん調べ」ですが、本日はそれを紹介します。
円安とか円高とか世の中は騒いでいるけど、日本株持っている私には関係ないよね…?
FXしているわけではないし…。
待って、そんなことないよ。多くの企業が外国グローバルにビジネスしていることから、円安・円高は日本企業の業績にも影響する無視できない要素だよ。円安・円高のメリット・デメリット を理解して、持っている株が大丈夫かどうかをチェックしようね。
そもそも円高・円安って何?
2024年3月に1ドル151円を超え、1970年7月以降の円安になっています。ただ「円安・円高と言っても、何かよくわからない」「どういうことなの?」という方にまずは、一般的に円安・円高と言われる場合、世界の基軸通貨である「アメリカドルに対する円の価値変動」、つまり、アメリカドルと比べて円の価値が上がっているのか?下がっているのか?ということになります。
円安の状態とは
円安とは、「円安・ドル高」とセットでよく言われていることから分かるように、アメリカドルと比べて円の価値が下がっている状態を指します。価値が相対的に下がってしまっているので、より多くの円を出さなければ、同じ製品を買う事が出来ません。
例えば、1ドル=100円のときであれば、10ドルのモノを購入する際には1,000円が必要です。しかし、円安が進み、1ドル=120円になると、10ドルのモノを購入するためには1,200円が必要になります。
同じ製品であっても円安になると、外国のモノを購入する際、今までより多くの日本円を支払わなくてはいけません。つまり、日本円の価値が下がっている状態と言えます。
円高の状態とは
円高とは、「円高・ドル安」とセットでよく言われていることから分かるように、アメリカドルと比べて円の価値が高くなっている状態のことです。日本円で外国のモノを購入する際、円安のときよりも多くのモノを購入できます。
例えば1ドル=100円のときであれば、1,000円で10ドルのモノを購入できます。円高が進み、1ドル=80円になると、10ドルのモノを購入するためには800円で済ますことができます。つまり、円高になったことで日本円の価値が上がったと言えます。
同じ製品であっても円安になると、外国のモノを購入する際、今までより少ない日本円で支払いを済ますことができます。つまり、日本円の価値が上がっている状態と言えます。
円安・円高のメリット・デメリット
円安・円高それぞれに関してのメリット・デメリットを纏めてみると、以下のようなことが挙げられます。
円安のメリット・デメリット
円安は日本円の価値が相対的に下がるため、日常生活や社会に次のような影響が及ぶことがあります。
企業へのメリット
- 輸出関連企業の収益拡大
- 製造業の国内回帰
- インバウンド関連の活性化
企業へのデメリット
- 輸入コストの上昇
- エネルギー価格の上昇
- 外国人の採用難
日本から海外にモノを輸出する際は、日本製の商品はより安価で手に入れられることになり、海外での価格競争力が高まります。よって、特に企業努力ではなく、円安のぬるま湯により業績好調の企業もあると考えると円安が良いものなのかどうかは考えてしましますね。
デメリットとして、円の価値が下がるため、外国からの輸入に頼るガソリンなどのエネルギー資源や食料品についても、さまざまな品物で値上げが起こります。
円高のメリット・デメリット
円高は日本円の価値が相対的に上げるため、日常生活や社会に次のような影響が及ぶことがあります。
企業の想定メリット
- 輸入コストの低下
- エネルギー価格の低下
- 外国人の採用しやすい
企業の想定デメリット
- 輸出関連企業の収益縮小
- 製造業の国内回帰難
- インバウンド関連の不活性化
日本から海外にモノを輸出する際は、日本製の商品はより高価になるため、海外での価格競争力が低下してしまい、輸出企業は売上縮小に繋がる可能性があります一方、原材料の輸入では、少ない日本円で多くの海外製品を購入できます。
今の円の状況はどうなのか?
本記事を書いている2024年3月31日現在の円ドルは、1ドル=151.34 円とのことで、151円オーバーの円安状態です。これまで150円よりも円安にならない状態がしばらく続きましたが、とうとう1990年ごろの水準まで達しております。ここから、これまでの歴史的に見ても円安状態であることが分かるかと思います。
円安・円高関連株
円安になると収益が増える円安メリット株として、以下の業界が各サイトにて紹介されています。
- 自動車、電機、精密機器、機械など主力の輸出企業 by みんかぶ
- 輸送用機器、ガラス・土石製品、化学、電気機器 by 東洋経済
- 自動車、建機、建設(プラント)、製造 by DMM株
- 輸送用機器、電気機器、精密機器、ガラス・土石製品 by SBI証券
円安になると収益が増える円高メリット株として、以下の業界が各サイトにて紹介されています。
- 輸入食糧、輸入家具、原料を輸入する紙・パルプ、輸入木材、旅行会社 by みんかぶ
- 水産・農林業、空運業、パルプ・紙、石油・石炭製品、鉱業 by SBI証券
- 電力・ガスなど原材料を輸入している会社にメリット by 日本証券業協会
- 食品や紙パルプ、電力・ガスなどの業種を中心に円高メリット株 by 四季報(過去実績)
- 医薬品、電力・ガス、運輸・物流、銀行、小売り by 野村
(参考)2024年日本株展望 ‐ 円高に強いセクターを探る by 野村
参考として纏めておりますが、銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。
まとめ
(原材料の輸入や商品の輸出 など)多くの企業が外国とビジネスしているため、円安・円高は日本企業の業績にも影響を及ぼします。円安・円高によって、その恩恵を受けるかどうかは企業の業界、ビジネス形態によって異なります。それぞれの影響を理解することで業績が改善または増加しそうな銘柄のヒントになるかもしれません。
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