投資信託、たまに聞くなんとなくなワード
先日、友人が「僕は、投資信託してるよ~」と言っていた。正直”投資信託”ってワードの意味がよくわからなくて、素気ない返事しちゃった。会話が弾まなかったよ(泣)
株を始めたものの専門用語がわからず、会話についていけないっていうのは、あるあるだよね。今回は、よく使われる 投資信託 と、それと同じように活用される ETF、 ETN についても紹介するよ。
そもそも 投資信託 って何?
投資信託とは?簡単に言うと、株のプロによる投資のパッケージ商品のことです。なので、「投資信託をしています」という人は、自分で企業の銘柄を選んで売買するのではなく、プロによってまとめられたパッケージを買って持っているということになります。
投資信託は、投資家からのお金を資金として集めて、専門家(ファンドマネジャー)が国内、国外の株式や債券、不動産など決定した投資先に投資することで運用されています。別名「ファンド」と呼ばれています。
投資信託 の例
投資信託の例としては、以下のような銘柄があります。
投資信託の売れ筋ランキングより引用(MINKABU)
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJAM
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJAM
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI) 楽天
- ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド ダイワ
- 日本好配当リバランスオープン SBI岡三
主婦やサラリーマンなど忙しくて日頃株価を確認する時間がない方、どの個別銘柄が良いのかわからない方などは、投資信託を選びプロに任せてしまうという手があります。
プロが運用することに対して、信託報酬と呼ばれる手数料のコストはかかりますが、
2024年現在は多くの投資信託がプラスに転じています。
株のプロによる投資のパッケージ商品の事だったのか。次の会話では、どれをどれくらい選んでいるかや、運用成果を聞いてみようかな。ラクして個別株売買より成果出てたら悔しいけど。
以下で、よく混合されがちな ETF と比較することで、さらにその特徴を確認していきましょう。
投資信託と ETF の違いって何?
似ている概念としてETFというものがあります。ETFとはなんでしょうか?
ETFは、英語のExchange Traded Fundの頭文字をとったものです。日本語では上場投資信託といいます。
投資信託とETFの違いって何?に対しては、ETFも投資信託の一つであり、株のプロによる投資のパッケージ商品です。
ただ、一般的に言われる投資信託というワードは、より狭義な意味で使われるケースが多いです。その場合、一番の大きな違いとして、上場しているETF、上場していない投資信託(証券取引所を通じて取引するのかしないのか)があります。
ETFは上場しているために、どの証券会社でも同じものが買えます。一方、投資信託は金融機関によって扱っている投資信託が異なり、ひとつの金融機関で全ての投資信託を取り扱っている訳ではありません。
また、目的も異なります。ETFは特定の指標(指数:TOPIX、S&P500、価格:商品、農産物)目的として運用されています。
ETF と 投資信託 の違い
ETFと投資信託の違いを簡単に纏めますと、以下になります。
ETF(上場投資信託) | 投資信託 | |
上場の有無 | 上場 | 非上場 |
取り扱い商品数 (国内証券会社) | 600銘柄以上 | 6000銘柄以上 |
価格 | 取引期間中、 リアルタイム価格 | 基準価格 (1日1回、マーケット終了後)*1 |
取引方法 | 指値注文、成行注文 | 基準価格 (価格の指定はできない) |
信用取引 | 可能 | 不可能 |
取引単位 | 口数指定(数百円〜) | 口数指定or金額指定(100円〜) |
取り扱い金融機関 | 証券会社のみ | 証券会社、銀行など |
信託報酬 (保有コスト) | 投資信託より低め*2 | ETFより高め |
分配金自動再投資 | できない | できる(設定の必要) |
メリット | ・リアルタイム売買が可能 ・投資先を分散可能 ・信託報酬が割安 ・外貨取引も可能 (海外ETF) | ・少額から取引が可能 ・投資先を分散可能 ・種類が豊富 ・分配金再投資が 自動設定できる銘柄あり |
デメリット | ・投資信託より取引資金が必要 ・商品数が少ない ・分配金自動再投資は不可 | ・短期売買には不向き ・取引成立価格が購入時点で不明 ・約定まで時間がかかるため 利益予想も難 |
*2:投資信託の場合は信託報酬を販売会社、信託銀行、運用会社の3つに支払う必要がりますが、ETFの場合、信託報酬の支払い先は、信託銀行、運用会社の2つのみのため、比較的安く済みます。
ETF の例
ETFの例としては、以下のような銘柄があります。
ETFのランキングより引用(SBI証券 HP)
- NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型
- NEXTFUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動
- NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
- グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF
- 金上場信託(現物国内保管型) 受益証券
(補足)ETNについて
ETFと併記されることが多いものに、ETNがあります。ETNは英語のExchange Traded Note(債券)の頭文字をとったものです。ETFと同様に、ETNも特定の指標(指数:TOPIX、S&P500、価格:商品、農産物)に連動するように作られた金融商品です。
違いは何かというと、。ETFは裏付けとなる資産(Fund:投資信託)を保有し、その資産は信託銀行に保管されているため、万が一組成会社が倒産しても投資した資産は守られます。一方、ETNは、金融機関は裏づけ資産を保有していません。信用力の高い金融機関が特定の指標に連動するように発行されたNote(債券)を発行して運用するため、発行体である金融機関の倒産や財務状況の悪化等によりETNの価格が下落、または無価値となる可能性があります。
ということですので、ETFの方が資産リスクが少ないかもしれません。
どちらも、証券取引所に上場している金融商品で、ETF・ETNは同じように取り扱われます。
参考:ETF・ETNの基礎知識(楽天証券)
ETFは上場していて、かつリアルタイムタイムで取引できるのか。
勉強という面も兼ねて短期ETFも挑戦してみようかな。
まとめ
今回は、投資信託に関してみていきました。本ブログで取り上げた、投資信託、ETF、(ETN)は株のプロによりパッケージ化された金融商品になります。ただし、その特徴は大きく、投資信託とETFで異なっており、ETFは個別株と同じように取引期間中のリアルタイム価格で、指値や成行注文を行うことができるという特徴があるため、短期の売買にも向いていますね。皆さんの投資スタイルに合わせて、投資信託、ETF、ETNなど、金融商品を選んでいきましょう。
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