株価が急上昇、それは「仕手株(してかぶ)」かも?してかぶって何?

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連日ストップ高ってラッキー?

こんにちは、しかちゃんです。「さくらインターネット」や「住石ホールディングス」などの銘柄が急激に上昇し、その名前を耳にしない日はありません。これらの銘柄は毎日のように報道で取り上げられています。特に好材料がないにもかかわらず株価が上昇している場合、それは危険な株かもしれません。

株初心者
株初心者

市場の波の乗るのは重要って聞いているから、連日ストップ高が続いている銘柄は好調ということで明日買おうかな♪

しかちゃん
しかちゃん

ちょっと待って、材料がないのに急上昇している株は危ないよ。、背後に、大量の株式を売買し株価を操作している投資家集団によるものかも…そのような「仕手株」には注意してね。

そもそも 仕手株 って何?

「仕手株(してかぶ)」とは、大量の資金を使って意図的に操作される株のことを指します。
特に良い材料がないのに株価が急上昇している場合、その銘柄は仕手株である可能性があります。

そもそも「仕手(して)」とは、短期間で大きな利益を目指して公開市場で大量取引を行う相場操縦の一種(Market manipulation)です。このような操作が行われている株が「仕手株」になります。仕手を行う人々や集団を「仕手筋(してすじ)」と呼びます。

仕手筋が動き出すと、企業の業績などの根拠がないまま株価が変動します。仕手筋は他の投資家を巻き込み、一定期間で急騰や急落を繰り返します。仕手筋が売却すると株価は急落し、最終的には企業の業績に見合った適正な株価に戻ります。以下の住石ホールディングス<1514>のような急な価格変動は、仕手株の典型的な例とされています。

グラフは、株探より引用

このように投資家の中には高値で仕手株に手を出してしまい、大きな損失を被ってしまう人がいます。
しかちゃんもSNSなどでよく名前が挙がっていた某銘柄に痛い目にあいました。トホホ。

実際に仕手筋が利益を得るまでにとるアクションは以下の3ステップです。

1. 玉集め(ぎょくあつめ)

仕手筋は、対象の株を少しずつ買い集めます。これは他の投資家に気づかれずに株を集めるためです。一度に大量に購入すると、うわさが広まり利益を上げることが難しくなるため、数ヶ月かけて株を集めます。

2. 玉転がし(ぎょくころがし)

十分な量の株を集めると、仕手筋は一気に株を買い、出来高を上げて株価を上昇させます。
個人投資家に株の対象の株を購入してもらうため、とにかく目立たせるのが一般的です。

あまり注目されていなかった銘柄の出来高が急に上がると、多くの投資家の注目を集められ、個人投資家がその株を購入するようになります。

他の投資家を巻き込みながら買い注文が殺到する結果、株価が大きく吊り上がるというわけです。
こうした仕込み筋以外の投資家が買い出すことを、提灯に火が付くことに例えて提灯買いと呼びます。

そして一般的に、個人投資家が少しずつ対象の株を買い始めると仕手筋は少しずつ株を売却し、
個人投資家が買いやすいように需要と供給を安定させます。

3. ふるい落とし

最終的に、仕手筋は集めた株をすべて売却し、巨額の利益を得ます。
しかし、この結果、仕手株に乗った個人投資家は大きな損失を被ることになります。

もともと出来高が少ない株が仕手株になるケースが多いので、仕手筋が売却をすると一気に株価は下落するのです。結果的に、仕手株にのせられた個人投資家は大きな損失をしてしまいます。

これが仕手株の仕組みです。仕手株をつかむと大きな損失を負う可能性があるため、
株式投資をする際には、仕手株についてしっかりと理解し、注意深く見極めることが重要です。

仕手株を見分ける4ポイント

仕手株になりやすい株を見分けるポイントを4つ解説します。しっかり理解しておきましょう。

1. 株価が安い株

株価が安い銘柄は、必要な資金が少なく、多くの株式を集めやすいため、仕手株になりやすいです。
特に、株価が500円以下の銘柄は仕手株になりやすいとされています。

2. 株式数が少ない株

仕手筋は多くの株式を集めたいと考えています。発行済み株式数が少ない銘柄は、仕手筋にとって集めやすいため、仕手株になりやすいです。

発行済み株式数の目安は一概に言えませんが、目安として発行済株式数が6,000万株未満の銘柄は特に注意が必要とされています。もちろん、6,000万株を超えていても仕手株になる可能性はありますので、あくまで目安になります。

3. 出来高が少ない株

出来高が少ない銘柄は、一般投資家に気づかれにくく、仕手筋にとって集めやすいため、仕手株になりやすいです。多少株価が動いても、ほとんどの人に知られない出来高が少ない株式には注意しましょう。

4. 新興株

成長途中の新興株は、前述した3つの条件に当てはまる株が多いでしょう。それに加え、新興株は大きく値動きする傾向があり、大きな利益を狙える可能性があります。これも仕手株にされやすい特徴です。

これらのポイントは参考の一部であり、銘柄の選択や投資の最終決定はご自身の判断です。住石ホールディングス<1514>の際は、株価は急騰・急落の前後500円以上だったことからも分かるように、あくまでポイントは目安になります。ただし、仕手株で失敗しないように、理解と注意が重要です。

まとめ

仕手株と知らずに投資して高値づかみしてしまうと、(わたくしのように)大きな損失を被ってしまう可能性があります。仕手株になりやすいポイントをしっかり理解し、仕手株に騙されないよう備えましょう。

この記事を書いた人
shika-jika

神奈川県在住|30代共働き夫婦|夫は公務員|妻はIT企業OL|投資や英語など気ままに役立つ情報を発信中|人見知り偏差値高|目指せパワーカップル

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